ネットの16タイプ診断は、本家MBTIではありません
「MBTIやったらINFPだった」という会話で使われている診断は、たいていの場合、The Myers-Briggs Companyが提供している本家のMBTIアセスメントではありません。これは推測ではなく、提供元が自分で公表している事実です。
無料の16タイプ診断として最もよく使われている16Personalitiesは、自社の理論解説ページでこう述べています。
「ユングのモデルに基づくMyers-Briggsや他の理論とは異なり、私たちは認知機能やその優先順位といったユングの概念を取り入れていない」
「代わりに私たちは、Big Five(ビッグファイブ)と呼ばれる性格の次元を組み替え、再調整することを選んだ。これは現代の心理学・社会科学研究において支配的なモデルである」 16Personalities「Our Framework」(16personalities.com/articles/our-theory)より拙訳。原文: "Unlike Myers-Briggs or other theories based on the Jungian model, we have not incorporated Jungian concepts such as cognitive functions, or their prioritization." / "We have instead chosen to rework and rebalance the dimensions of personality called the Big Five personality traits, a model that dominates modern psychological and social research."(2026年8月確認)
つまり、日本で「MBTI」と呼ばれている無料診断の多くは、系譜としてはBig Five側にあります。4文字のコードが似ているため同じものに見えますが、土台が違います。同社の型コードが INFJ-A のように5文字になるのは、独自の5つ目の軸(Identity/Assertive・Turbulent)を加えているためで、本家の4文字には対応する要素がありません。
これは誰かが嘘をついているという話ではありません。提供元は自分の理論を公開して説明しています。ただ、受けた人の側に「MBTIを受けた」と伝わってしまっているという、名前の混同があるだけです。
| 本家MBTI | 無料の16タイプ診断 | HIDDEN VALUE | |
|---|---|---|---|
| 理論の土台 | ユングの心理学的類型 | 提供元の説明ではBig Fiveを組み替えたもの | 当サイトが定義した8軸(標準化された尺度ではない) |
| 受け方 | 認定を受けた実施者を通じて受検・解説 | ウェブ上で無料 | ウェブ上で無料。登録不要のコースあり |
| 入力 | 自己申告 | 自己申告 | 自己申告16問+任意の実データ接続 |
| 時間の扱い | 型は比較的安定したものとして扱う | 同じく型として提示 | 再測定すると前回からどの軸が動いたかが出る |
| 主な問い | あなたはどの型か | あなたはどの型か | 思っている自分と、出ている自分は合っているか |
1. 申告だけで終わらせない。 質問紙は、回答が本人の実際の振る舞いと合っているかを、その仕組みの中で確かめられません。HIDDEN VALUEは、任意で接続した実データ(GitHub・GitLabの活動、ChatWorkやBacklogで実際に任されているタスク、Xの投稿)から同じ8軸の実測値を出し、申告と突き合わせます。ずれている軸が「自分では気づいていない領域」の候補になります。
2. 一度で終わらせない。 型を出す診断は、その1回の写真です。HIDDEN VALUEは測定を保存するので、再測定したときに「前回からどの軸が動いたか」が出ます。型は固定された正体ではなく、変わるものとして扱っています。
ただし、どちらも条件つきです。 実データを接続しない場合、HIDDEN VALUEも自己申告だけで完結し、ズレは出ません。また変化が見えるのは2回目以降で、1回目は他の診断と同じく1枚の写真です。
目的が違うので、置き換えの関係ではありません。
共通の言葉でチーム内の相互理解を進めたい、あるいは会話の話題として楽しみたいなら、広く知られている16タイプのほうが伝わります。相手も知っている、という価値は大きい。研修などで正式なアセスメントとその解説が必要なら、本家MBTIを認定実施者経由で受けるのが本来の形です。
「型は分かったけれど、それで何かが進んだ感じがしない」「当たっている気はするが、当たっていると自分が思っているだけかもしれない」——ここで止まっているなら、申告と実測を突き合わせるほうに用があります。
ネットで無料で受けられる16タイプ診断は、MBTIですか?
別のものです。最もよく使われている16Personalitiesは、自社の理論ページで「ユングの認知機能などの概念は取り入れていない」「代わりにBig Five(ビッグファイブ)の次元を組み替え、再調整することを選んだ」と公表しています。したがって、そこで出た4文字は本家MBTIの結果ではありません。
本家のMBTIはどこで受けられますか?
MBTIアセスメントはThe Myers-Briggs Companyが提供しており、通常は認定を受けた実施者を通じて受検し、結果の解説を受ける形をとります。無料でウェブ上で完結するものではありません。
16タイプ診断の-Aや-Tは何ですか?
16Personalitiesが独自に加えている5つ目の軸(Identity、Assertive/Turbulent)です。同社の型コードはINFJ-Aのように5文字になります。本家MBTIの4文字には対応する要素がありません。
HIDDEN VALUEは16タイプ診断やMBTIとどう違いますか?
型を出す点は似ていますが、目的が違います。HIDDEN VALUEは自己申告と、任意で接続した実データ(GitHub・GitLabの活動、ChatWorkやBacklogで任されているタスク、Xの投稿)から出した実測を同じ軸で突き合わせ、そのズレを示します。また再測定すると前回からどの軸が動いたかが出ます。ただし実データを接続しない場合は自己申告だけで完結し、ズレは出ません。
HIDDEN VALUEの8軸は当サイトが定義した傾向の指標で、標準化された心理尺度ではありません。軸に優劣はなく、心理検査でも医療機器でもありません。申告と実測のズレは候補であって断定ではなく、実データが本人の活動全体を代表しているとは限りません。選抜・評価の判断材料として単独で用いる用途には適しません。詳しくは測れないことのページに書いています。
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