ソーシャルスタイル理論とHIDDEN VALUEの関係
ソーシャルスタイル理論は、対人関係の中で人がどう振る舞うかを4つのスタイルに分けて説明する理論です。HIDDEN VALUEとは、扱うデータの種類が異なります。優劣ではなく、方法の違いを整理します。
1960年代にデビッド・メリルとロジャー・リードらの研究をもとに広まった理論で、主張の強さ(自分の考えを尋ねるか、告げるか)と感情表出の強さ(感情を抑えるか、出すか)という2つの軸で、人の振る舞いのスタイルを4つに分けます。
ソーシャルスタイル理論の特徴は、本人の自己評価だけでなく、周囲の人による観察評価を合わせて使うことが多いとされる点です。自分をどう見ているかと、周囲からどう見えているかを突き合わせるという発想は、HIDDEN VALUEが自己申告と実測を突き合わせる考え方と、方向性としては近い部分があります。
ただし中身は別物です。ソーシャルスタイル理論が使うのは他者の主観的な評価(あの人はこう見える、という周囲の印象)です。HIDDEN VALUEは、内面16問(8軸×2問)の自己申告に加えて、利用者が任意で接続した実データ(GitHub・GitLabの活動、ChatWorkやBacklogで実際に任されているタスク、Xの投稿)から実測値を出し、行動データを申告と突き合わせます。他者の主観評価ではなく、行動の記録を使う点が異なります。
実データを接続しない場合、HIDDEN VALUEも自己申告だけで完結します。この状態ではズレは出ません。
| ソーシャルスタイル理論 | HIDDEN VALUE | |
|---|---|---|
| 軸の数 | 2軸(主張の強さ×感情表出の強さ) | 8軸(考え方・伸び方・価値観・逆境・関わり方・感じ方・決め方・伝え方) |
| 外部からの情報 | 周囲の人による主観的な観察評価 | 本人が任意で接続する実データ(行動記録) |
| 型の数 | 4スタイル | 8軸のスコアから機械的に決まる10種類 |
| 利用場面 | 主に営業・接客・チーム内コミュニケーションの研修 | 個人の自己理解。ウェブ上で無料 |
| 時間の扱い | 型は比較的安定したものとして扱われることが多い | 測定を保存し、再測定すると前回からどの軸が動いたかが出る |
なお、HIDDEN VALUEの「型」は当サイトの診断が独自に定義したもので、確立された心理学的分類ではありません。10種類の一覧と決まり方は型の一覧ページで公開しています。
相手との関わり方をチームで共通の言葉にして、営業や接客の現場ですぐ使いたいなら、運用実績のあるソーシャルスタイル理論のほうが実務に馴染みます。一方、「自分の思っている自分」と「実際に出ている振る舞い」がずれていないかを、他者の主観ではなく行動の記録で確かめたいのであれば、HIDDEN VALUEに用があります。
HIDDEN VALUEの8軸は当サイトが定義した傾向の指標で、標準化された心理尺度ではありません。軸に優劣はなく、申告と実測のズレは候補であって断定ではありません。実データが本人の活動全体を代表しているとは限りません。詳しくは測れないことのページに書いています。選抜・評価の判断材料として単独で用いる用途には適しません。