性格タイプ診断とHIDDEN VALUEの違い
MBTIをはじめとする性格タイプ論は、自己理解の方法として最も広く知られたもののひとつです。HIDDEN VALUEも「型」を出しますが、設計の考え方が異なります。ここでは優劣ではなく、何が違うのかを事実として書きます。
ネットで無料で受けられる16タイプ診断は、本家のMBTIではありません。提供元が自社の理論ページで「ユングの認知機能などの概念は取り入れていない」「代わりにBig Fiveの次元を組み替えた」と公表しています。「MBTIを受けた」と思っている場合、実際にはBig Five系の別の診断であることが多いです。詳細は16タイプ診断と本家MBTIの違いにまとめました。
性格タイプ論の質問紙は、原則として回答者の自己申告だけで完結します。回答が本人の実際の振る舞いと合っているかどうかを、その仕組みの中で確かめる経路はありません。
HIDDEN VALUEは、内面16問(8軸×2問)の自己申告に加えて、利用者が任意で接続した実データ(GitHub・GitLabの活動、ChatWorkやBacklogで実際に任されているタスク、Xの投稿)から実測値を出し、同じ軸の上で申告と実測を突き合わせます。ずれている軸を「自己認識のズレの候補」として示すことが目的で、型そのものは出力の一部にすぎません。
逆に言えば、実データを接続しない場合、HIDDEN VALUEも自己申告だけで完結します。この状態では性格タイプ論と同じ制約を受け、ズレは出ません。
| 一般的な性格タイプ論 | HIDDEN VALUE | |
|---|---|---|
| 入力 | 自己申告(質問紙) | 自己申告16問+任意の実データ接続 |
| 主な出力 | タイプ(型)と、その特徴の記述 | 8軸のスコア、申告と実測のズレ、型 |
| 型の数 | MBTIは4指標の組み合わせで16タイプ | 8軸のスコアから機械的に決まる10種類 |
| 理論的な背景 | ユングの心理学的類型を基礎に体系化されたもの | 特定の心理学理論の実装ではなく、当サイトが定義した軸 |
| 受け方 | MBTIの正式なアセスメントは、認定を受けた実施者を通じて提供される | ウェブ上で無料。登録不要のコースあり |
| 時間の扱い | 型は比較的安定したものとして扱う | 測定を保存し、再測定すると前回からどの軸が動いたかが出る |
なお、HIDDEN VALUEの「型」は当サイトの診断が独自に定義したもので、確立された心理学的分類ではありません。8軸のスコアの組み合わせから機械的に決まります(占いではありません)。10種類の一覧と決まり方は型の一覧ページで公開しています。
目的が違うので、置き換えの関係ではありません。共通の語彙でチーム内の相互理解を進めたいなら、広く知られている枠組みのほうが伝わります。一方、「自分の思っている自分」と「実際に出ている振る舞い」がずれていないかを確かめたいのであれば、申告だけを入力とする方法では原理的に分かりません。HIDDEN VALUEはその一点のために作られています。
HIDDEN VALUEの8軸は当サイトが定義した傾向の指標で、標準化された心理尺度ではありません。申告と実測のズレは候補であって断定ではありません。場面によって意識的に使い分けている場合も、実データが本人の全体を代表していない場合もあります。何が分かり何が分からないかは測れないことのページに書いています。8軸は傾向であり、優劣はありません。選抜や評価の判断材料として単独で用いる用途には適しません。